益田市に伝わる人形浄瑠璃の益田糸操り人形があります。島根県無形民俗文化財として登録されており、本格的な人形浄瑠璃を楽しめます。年に数回、グラントワなどで講演されており、皆さんぜひ見て楽しむともに、石見神楽だけでなく、こちらも益田の貴重な伝統文化財として維持できたらと思います。
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益田糸操り人形とは
益田糸あやつり人形は、昭和38年7月2日に「島根県無形民俗文化財」に指定されました。
益田に糸あやつり人形が伝わったのは、明治20年ごろといわれます。当時東京浅草で糸あやつり人形芝居を興行していた山本三吉が、その衰退を懸念し関西から益田に居を移すと、当時盛んであった浄瑠璃の愛好者たちの集まり「小松連(こまつれん)」に迎えられたことに始まります。のちに彼の指導のもと、現在の益田糸あやつり人形芝居が形作られました。
この人形芝居は、人形操者、太夫、三味線、後見の4役で上演され、地は義太夫節です。人形の操法は、遣(つか)い手が高さ1.5メートルの歩(あゆ)み板の上から、丈約70センチの人形の各所に13本から18本の糸が繋がった、四つ目と呼ばれる手板を使って人形に微妙な動きを与えるもので、この操作には熟練を要します。 この操法自体が東京の結城座(ゆうきざ)や竹田座(たけざや)に現存する改良されたものとは異なっており、益田糸あやつり人形のように古い形態をとどめたまま上演されるのは、わが国で現在上演されている糸あやつり人形の中で唯一無二のものといわれます。
(グラントワの益田糸操り人形紹介ページより)