柿本人麻呂
益田市は、万葉集で有名な柿本人麻呂の赴任地、終焉の地(所説あり、有力な地が益田市)とされています。万葉集の歌の中で、益田沖に存在した島「鴨山」に関する句があったことから、人麿の赴任地・終焉地として有力候補の一つとなっています。万葉集では人麻呂作とされる作品は長歌・短歌90首近くになり、「歌の聖」や「和歌の神様」と崇められ、高津柿本人麻呂神社があります。
人麻呂さんは、全国各地で「歌の神」としてさまざまな像が作られて祭られ、和歌から学問の上達、防火や安産の神として幅広く信仰を集めています。名前の「ひとまる」から「火止まる」「人産まる」と連想されて、庶民に防火・安全の神とされています。
益田の人々に広く親しまれており、正月や9月1日の八朔祭など多くの参拝者が詣でております。
人麻呂さんが没後1300年ということで、益田では2023年にいろいろなイベントを行いました。人麻呂さんをモチーフにした石見神楽や狂言が作られ、演じられました。
人麻呂は今でも謎多き歌人です。
八朔祭り
益田市で、毎年9月1日に柿本人麻呂神社で行われる八朔 (はっさく)祭りです。八月朔日 の略で、 旧暦 の 8月1日で、三大厄日の一つですが、その日に人麻呂神社の御利益( 厄よけ、疫病防除、開運、学問、農業、安産、眼疾治癒、火防)(火とまる、人を生まれる、人を守る)から、厄払いをし、豊作を祈り、人麻呂の誕生を祝う日となっています。境内では 石見神楽が奉納され、近くの今年清流日本一に返り咲いた高津川沿いでは、流鏑馬神事が行われました。参道は歩行者天国になり、露店も多く出展し、朝から夜まで大賑わいとなりました。
流鏑馬神事
ひとまろフェスタ2024
2024年9月15日に開催されました「ひとまろフェスタ」、柿本人麻呂神社・高津川湖畔で行われたカヌー体験、野外コンサート、石見神楽です。人麻呂を題材に、没後1300年を記念して2023年創作された「人麿伝」も見られました。夕方、神社の階段に飾られた和傘のライトアップがきれいでした。来年見に行っては。
人麻呂終焉の地(鴨島)
人麻呂さんがなくなったとされる候補の一つの益田市沖の鴨島です。大地震で現在は水没されたとされる鴨島の跡を見張らせる展望台です。
柿本人麻呂神社へのアクセス
二条線「人丸下」下車(8分)すぐ、蟠竜湖線「高津」下車(7分)ー徒歩5分ー
終日開放
無料