益田市に、唯一ある映画館、小野沢シネマ。
昔には、益田にいくつか映画館がありましたが、2008年にはなくなってしまいました。2022年1月に映画の灯をともしたのが、小野沢シネマです。収容人数200人の小さな映画館。
ここを復活したのが、益田出身の奥さんと東京で働いていた旦那様がUターンして、復活させました。映画館の椅子や音響などは奇跡的に残っていましたが、デジタル映写機など、多額の資金が必要で、クラウドファンディングで支援していただいた人々と市民の支援で何とか開館することができるようになりました。でも、10万人当たりに1館が採算がとれるところを、44000人の益田では採算が取れず、生活費などは他の仕事を掛け持ちしながら、頑張って、この益田で映画を皆さんに見てほしい、映画の灯を灯し続けたいという熱意と映画ファン等の市民の協力等で、なんとか維持できている状況のようです。
NHKの「いいいじゅう」という番組でも取り上げられました。
本当に頑張っている素敵な若い夫婦です。
益田や周辺の皆さん、小さな地方都市の映画の灯を消さないように、できるだけ小野沢映画館で好きな映画をできるだけ多く見ましょう。
映画は、1日3本、違ったものを、定期的に(大体2週間くらい)入れ替えながら、最新の人気映画から、マイナーな映画まで幅広く上映しています。
映画「高津川」も監督や出演者を招いた上映会も行いました。
開館
営業時間:水曜~日曜 9時30分~19時30分 異なった3本上映
※定休日:月曜・火曜
料金: 一般 1,800円 シニア(60歳以上) 1,200円 大学生 1,500円
中高校生 1,000円 三歳以上 700円 バリアフリー割引 1,000円
詳細は小野沢シネマへ
シネマで落語会
映画館で落語会も行っています。
9月30日に昨年に引き続き桂文枝さんの弟子のカナダ人の桂三輝(サンシャイン)さんの独演会で開催されました。ニューヨークのブロードウエイで落語会を6年行っていて、ブロードウェイから益田にきたということでした。ロンドンでも4年、英語での落語ショーを開催しているということで、国際的な芸人として日本の文化を伝える活躍をしています。徹子の部屋に外人としてレディ・ガガ、トム・クルーズ、ロバートデニーロに次いで4人目の出演という話も。
今回も外国でのいろいろなエピソードを落語的に(落ちをつける)演じるほか、英語での「寿限無寿限無」や現在落語「桃太郎」を、日本人でもわかりやすい英語と日本語を交えて、英語がわからない日本人でも十分たのしめるように演じていました。本格的な落語というよりは、落語を英語でやるとこうなるとか、裏話などが面白く聞けました。1時間半、思った以上に笑えて楽しめました。前列には外国の方が家族含めて20人弱、会場は100人以上で熱気にあふれていました。
来年も来ることもあり、ぜひ一度行ってみては。